ロードトリップにかかる費用は、燃料代、宿泊費、食費、そしていくつかのアクティビティ代を合わせて、1人あたり1日およそ100〜250ドルが目安です。 費用を最も大きく左右するのは、走る距離ではありません。どこで眠るかです。キャンプをして自炊すれば1日80ドル未満に抑えられますし、ホテルに泊まって外食を続ければ220ドルを超えることもあります。このガイドでは、旅を5つの現実的な費用に分解し、それぞれの見積もり方を示します。カタログに掲載された実際のルートを使うので、数字は当てずっぽうではなく、根拠のあるものになっています。
ロードトリップを構成する5つの費用
ロードトリップの予算は、どんな旅でも同じ5つの項目に分かれます。これらを正しく押さえれば、世界中のどんなドライブでも、出発前に費用を見積もることができます。
- 燃料費。 ほぼ正確に計算できる唯一の費用です。
- 車両費。 自分の車、レンタカー、そして乗り捨て料金です。
- 宿泊費。 予算全体で最も大きく効いてくる要素です。
- 食費。 一定していて予測しやすく、コントロールも簡単です。
- その他すべて。 アクティビティ、通行料、駐車料金、保険、そして通信費です。
旅のスタイル別の1日あたり予算
下の表は、車両費と長距離分の燃料費を除いた、1人あたり1日あたりの目安です。費用は国や季節によって大きく変わるため、この幅は固定の価格ではなく、あくまで出発点の目安として捉えてください。
| 旅のスタイル | 宿泊 | 食事 | 1日あたりの目安(1人) |
|---|---|---|---|
| 節約重視 | キャンプ場やホステル | ほとんど自炊 | 45〜80 |
| 中程度 | モーテルや3つ星ホテル | カフェと自炊を併用 | 100〜180 |
| 快適重視 | ブティックホテルや4つ星ホテル | ほとんどの夜はレストラン | 220以上 |
燃料費の見積もり方
燃料費は、出発前に正確に割り出せる唯一の項目です。距離を100で割り、車の100kmあたりの燃費(リットル)を掛け、それに現地の燃料価格を掛けます。それだけです。
距離はカタログからそのまま取っているので正確です。中型のガソリン車が100kmあたりおよそ8リットルを消費すると仮定した場合、実際のルートでこの計算式が導き出す数字は次のとおりです。
- ルート66 の全長は3,940kmです。燃料はおよそ315リットルになります。1リットルあたり1ドル前後というアメリカの給油価格なら、片道でおよそ320ドル、ネオンの灯るモーテルやゴーストタウンの旧道への寄り道まで含めれば400〜450ドルを見込んでください。
- パシフィック・コースト・ハイウェイ は1,055km、燃料は85リットル近くです。カリフォルニアを走り切っても燃料費は150ドルを十分に下回ります。
- アイスランドのリングロード は1,332kmで、PCHより3分の1ほど長いだけですが、現地の燃料価格は1リットルあたり2ドル近くします。そのため、同じ9日間の周回でも燃料費は250ドルを超えます。距離だけがすべてを決めるわけではありません。現地の給油価格も同じくらい重要なのです。
- オーバーシーズ・ハイウェイ はフロリダ・キーズを貫くわずか230kmの道です。20リットルにも満たず、タンク1杯にも足りないので、キーズの旅では燃料費は誤差のような存在です。
ここから分かるのは、物価の高い国での短いドライブが、物価の安い国での長いドライブよりも燃料費が高くつくことがある、ということです。距離だけを見るのではなく、必ず距離に現地価格を掛けてください。電気自動車なら計算はまったく変わってきます。だからこそ私たちは、自宅やホテルでの充電で燃料費をほぼゼロに近づけられる EV向けのロードトリップ を、専用のハブとしてまとめています。
車両:レンタルか、自分の車か?
すでに旅に適した車を持っているなら、自分の車で行くのがほぼ間違いなく安上がりです。追加でかかるのは燃料費、消耗、そしておそらく出発前の点検くらいです。
レンタルが理にかなうのは、出発地まで飛行機で行く場合、自分の車ではその路面に対応できない場合、あるいは自分の車に何千キロもの走行を刻みたくない場合です。レンタルするときは、次の3点に注意してください。
- 1日あたりの料金。 ハイシーズンや大型車では一気に高くなります。
- 保険。 カウンターでのアップセルによって表示価格が2倍になることもあります。クレジットカードや旅行保険ですでにカバーされている範囲を確認しましょう。
- 乗り捨て料金。 借りた都市とは別の都市で車を返すと、高額な追加料金がかかることがあります。周回ルートが片道ルートよりひそかに安いのは、これが理由です。多くの島やパークウェイの周回ルートのように、出発地に戻ってくるドライブなら、この料金を完全に避けられます。
宿泊費こそが本当の予算
宿泊は、同じルートを走る2人が、まったく違う金額を使うことになりうるポイントです。キャンプ場なら1泊20〜40ドル。沿道のモーテルなら80〜140ドル。人気の観光地にあるブティックホテルは、ハイシーズンなら250ドル以上になることもあります。10日間の旅であれば、この差だけで、400ドルの旅と2,500ドルの旅ほどの違いが生まれます。
この項目を抑えるには3つの手があります。人気の立ち寄り先は早めに予約すること。最高値を押し上げるのは、豪華さではなく希少性だからです。ショルダーシーズンに旅すること。同じ部屋が3分の1ほど安くなることもあります。そして泊まる宿を組み合わせること。シンプルな宿に囲まれて数泊だけ贅沢をすれば、請求額を膨らませずに思い出を手に入れられます。
食事、通行料、そして細かな出費
食費は、すべての費用の中で最もコントロールしやすいものです。クーラーボックス、キャンプ用コンロ、そしてスーパーでの買い出しがあれば、朝食と昼食を1日数ドルでまかなえます。そうして浮いた予算を、1回の良い夕食に回せるのです。毎食外食するのは快適ですが、1日の食費はあっさり2倍になります。
最後の項目は忘れがちですが、積み重なると効いてきます。
- 通行料。 橋、トンネル、高速道路などでかかります。
- 駐車料金。 特に国立公園や人気の海沿いの町で高くつきます。
- 公園やアトラクションのパス。 アメリカでは、国立公園の年間パスは2〜3か所立ち寄れば元が取れることがよくあります。
- 通信費。 ナビ用の現地SIMやローミングプランなどです。
この項目には1日10〜20ドルを取り分けておけば、慌てることはほとんどないでしょう。
旅の中身を削らずに費用を抑える方法
- まず宿泊のレバーを引く。 最も大きな金額なので、ここでの小さな変更が、他のどこで節約するよりも効果があります。
- 片道ではなく周回を選ぶ。 乗り捨て料金がかからず、車の費用も1回分で済みます。
- ショルダーシーズンに行く。 宿、フェリー、レンタカーはいずれもピークの前後で価格が和らぎ、道も空いています。
- 普段の食事は自炊する。 記憶に残る1回の夕食にお金をかけ、覚えてもいない3回にはかけないことです。
- EVを検討する。 充電が安定して行えるルートなら、燃料費はほぼ消えてなくなります。
よくある質問
1週間のロードトリップにはいくらかかりますか?
1人あたり、7日間の旅でおよそ700〜1,750ドル、それに燃料費と車両費が加わると見込んでください。キャンプと自炊で節約する1週間なら、この幅の下限あたりに収まります。モーテルとカフェでの食事という中程度の1週間なら、中間あたりです。2人で1部屋と1台の車を分け合えば、宿泊費と燃料費が折半になるので、2倍にはずっと届きません。
レンタカーと自分の車、どちらが安いですか?
すでに持っている車で行くのがほぼ間違いなく安上がりです。1日あたりの料金も保険のアップセルもかからないからです。レンタルが有利なのは、出発地まで飛行機で行く場合、自分の車ではそのルートに対応できない場合、あるいは自分の車に数千キロの走行を避けたい場合だけです。
ロードトリップの燃料費はどう見積もればいいですか?
ルートの距離を100で割り、車の100kmあたりの燃費(リットル)を掛け、それに現地の燃料価格を掛けます。100kmあたり8リットルを使う車で1,000km走ると、燃料はおよそ80リットルです。1リットル1.50ドルなら、燃料費はおよそ120ドルということになります。
ロードトリップで一番大きな費用は何ですか?
ほとんどの旅で、宿泊費です。キャンプとホテルの差は、燃料や食費の差をはるかに上回ります。だからこそ、どこで眠るかを選ぶことが、総額を上下させる最も手っ取り早い方法なのです。
予算を抑えてロードトリップはできますか?
できます。キャンプやホステルに泊まり、ほとんどの食事を自炊し、乗り捨て料金を避けるために周回ルートを走り、ショルダーシーズンに旅すれば、燃料費を別にして1人あたり1日80ドル未満で、快適な旅を楽しめます。
荷造りの前に、まずルートの費用を出してみましょう。ルート66 のような看板ルートから始めれば、距離、日数、季節を一目で確認できます。そして、インタラクティブな マップ を開いて自分だけの立ち寄り先を描けば、距離から燃料費が自然に割り出されます。


